工場で機械や設備を稼働させると、10度から40度ほどの低温の熱が発生します。一般的に低温の熱は再利用できないものと思われがちですが、ヒートポンプを使えば可能です。ヒートポンプを稼働させるために消費するエネルギー量は、ヒーターなどを使う場合よりも少なくて済みます。エネルギーの消費量を節約すればコストを削減できるだけでなく、温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を抑えて環境保護にも貢献できます。

排熱利用には、無駄な出費を抑えつつ企業イメージを改善できるというメリットがあります。工場や事業所などで排熱利用を行うためヒートポンプや全熱交換器、コージェネレーションシステムが使われています。ヒートポンプは低温の熱を集めて高温に変えて再利用する装置で、圧縮式と吸収式があります。エアコンや冷蔵庫、冷凍庫の他に乾燥機や給湯システムなどにもヒートポンプが使われています。

全熱交換器は空調で失われる温度と湿度を回収・交換する装置で、熱だけを交換するヒートポンプよりも効率的に省エネ化を図ることができます。コージェネレーションシステムは石油や石炭、天然ガスなどを使って発電するのと同時に排熱利用を行う装置です。発電と発熱を別々の装置で行う場合のエネルギー効率はそれぞれ40%ほどですが、この装置を使えば総合的なエネルギー効率が70%から85%になります。エネルギー効率が非常に優れているため、電力会社などでは重油や軽油などを使うタイプのコージェネレーションシステムが広く普及しています。

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